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Sunao Hiyama
2017年4月9日読了時間: 1分
瞬き
見慣れた街は 重い雲を垂れ下げて 降り止まない雨が 私の世界を閉ざしている。 瞬き その儚さは 凍えた胸の中に沈んでいて 私にその予感を覚悟させる。 欲しいものは、希望 これから向かって行ける場所。
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Sunao Hiyama
2017年4月7日読了時間: 1分
桜
懐かしい記憶の切れ端を 日差しを受けた鏡の中に 見つけてしまったのは 心地の良い幸せな夢を 見てしまったのは 昨日、懐かしい君の声を聞いたから あの古い家に入ったから 去年の今頃は、 その前の年の、今頃は・・・。 記憶は、強い風に白い花が逃げていくように。...
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Sunao Hiyama
2017年4月4日読了時間: 1分
憧れ
夢の世界に想いを馳せて あの場所へ行きたい、暮らしたいと願い ふと立ち寄った街の路地にデジャブを重ねて 思い描いた場所にとてもよく似ているのに あの夢のまどろみには到底敵わない。 いつかあの場所をこの世界に映し出したいと思っているけれど ただ忠実に描くだけでは...
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Sunao Hiyama
2017年4月4日読了時間: 1分
磨耗
自分は間違っていないと 頭の中で、言い訳めいた議論が止まらず 自分が楽な方へ、自分を言い包めて そんな時こそ、大抵間違えていて なんとなく、気がついていても 背を向けて 人はどこまでも一人 誰かの力を借りたとしても 胸が軋み、泣いている。 静かに、孤独に潰れている。
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Sunao Hiyama
2017年4月4日読了時間: 1分
正義
身体が重く 時間だけが過ぎていく。 背中にはたくさんの 決めなければならないこと がのしかかっていて 一度通せんぼされると、日々は失速し その重さを知る。 まるで貨物列車のよう。 今日この重い貨車を引くのに必要な動力が、まだ見つからない。 ずっとあの夢を見ていたかった。...
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Sunao Hiyama
2017年4月4日読了時間: 1分
手
いつまでも君を抱きしめられる保証があればいいのに。 いつか離れていく君を想い 他に拠り所を探して でも、誰一人、永遠にはならないから。 みんな孤独な心を抱えている。 たまにすれ違う人となぐさめあいながら 寂しくて 辛くて 今夜は誰か優しい人の温もりを感じてから 眠りたい。
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Sunao Hiyama
2017年4月4日読了時間: 1分
信号
車の先に続く 夕暮れの道 私の不満が 続く道。 その場しのぎの幸福感を貪り 余計なもので肥えた体が 下り坂をどこまでも転がっていく。 あの空は、昔見た空だ。 この先も在り続く。
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Sunao Hiyama
2017年4月4日読了時間: 1分
春の夜風
この部屋の扉の向こうが 見たことのない世界になっていたら いいのに。 白い壁の迷路や 陽の落ちた、暗い住宅街や 風に揺れてる雑木林 誰にも会わず このまま 新しい世界へ行けたら 私は振り返ることなく生きるのだろうか
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