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磨耗

執筆者の写真: Sunao HiyamaSunao Hiyama

自分は間違っていないと

頭の中で、言い訳めいた議論が止まらず

自分が楽な方へ、自分を言い包めて

そんな時こそ、大抵間違えていて

なんとなく、気がついていても

背を向けて

人はどこまでも一人

誰かの力を借りたとしても

胸が軋み、泣いている。

静かに、孤独に潰れている。


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