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執筆者の写真: Sunao HiyamaSunao Hiyama


それは多分、突然、ではなく


少しずつ、軋み始めていて


油断すると、ぐらりと崩れ落ちる





目眩がして



ベッドに転んで



頭から毛布を被る





聞きなれたいつもの音楽で耳を塞ぎ



目を閉じて、じっと心の嵐が過ぎ去るのを待つ





大丈夫、大丈夫



あれは、今じゃない




今は見てるものも、何もかも、




違うはずだから






言葉を優しく溶かして



ひとりで丸くなっていると




ほら、少し楽になってくる




なんだか、眠たい





大丈夫




大丈夫











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