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Sunao Hiyama
2017年6月16日読了時間: 1分
白昼夢
夕立は 夢の世界に似ている よく知った風景は 眠りの蓋が唐突に落ちてくるように 別の街へ塗り替えられ 別の人の声が聞こえてくる 嵐の後の静けさは 私の心の寂しさを慰め 頭の中を長く侵しているひどい妄想を 少しだけ忘れさせてくれる
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Sunao Hiyama
2017年6月16日読了時間: 1分
蓋
今の私は 人を傷つけるかもしれない 心に決めていた思いも 勇気も消えて 人の本心など、知りたくもない 愛を受け入れて得る穏やかな世界を傍観しながら 幸せに落ちていくことに恐怖している この懐かしい安穏を またいつか失う日が来ることを推測して 泣いている...
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Sunao Hiyama
2017年6月16日読了時間: 1分
妄想
コントロール不能の激しい欲の渦から出られない。 どこまで耐えられるのか 勝負を持ちかけて 探り合うような 明確な形を持たない、いやらしい関係へ沈む 飢えているのは 心なのか 身体なのか
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Sunao Hiyama
2017年6月2日読了時間: 1分
影
朝通る、いつもの道に 影が寝ている。 あれは、だれだろう? だんだん、右へ寄ってくる。 曇り空の、黒い影。 私を追ってくる 私を恨んでいる 私をどうにかしたいと思っている。 丸くて大きな顔が、窓から私をのぞき込んで消えた。 私を見張っている 私を憎んでいる...
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