白昼夢Sunao Hiyama2017年6月16日読了時間: 1分夕立は 夢の世界に似ている よく知った風景は 眠りの蓋が唐突に落ちてくるように 別の街へ塗り替えられ 別の人の声が聞こえてくる 嵐の後の静けさは 私の心の寂しさを慰め 頭の中を長く侵しているひどい妄想を 少しだけ忘れさせてくれる
コントロールそれは多分、突然、ではなく 少しずつ、軋み始めていて 油断すると、ぐらりと崩れ落ちる 目眩がして ベッドに転んで 頭から毛布を被る 聞きなれたいつもの音楽で耳を塞ぎ 目を閉じて、じっと心の嵐が過ぎ去るのを待つ 大丈夫、大丈夫 あれは、今じゃない 今は見てるものも、何もかも、...
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