影 Sunao Hiyama2017年6月2日読了時間: 1分更新日:2023年10月8日 朝通る、いつもの道に 影が寝ている。 あれは、だれだろう? だんだん、右へ寄ってくる。 曇り空の、黒い影。 私を追ってくる 私を恨んでいる 私をどうにかしたいと思っている。 丸くて大きな顔が、窓から私をのぞき込んで消えた。 私を見張っている 私を憎んでいる 私をやっつけるタイミングを狙っている。
朝通る、いつもの道に 影が寝ている。 あれは、だれだろう? だんだん、右へ寄ってくる。 曇り空の、黒い影。 私を追ってくる 私を恨んでいる 私をどうにかしたいと思っている。 丸くて大きな顔が、窓から私をのぞき込んで消えた。 私を見張っている 私を憎んでいる 私をやっつけるタイミングを狙っている。
コントロールそれは多分、突然、ではなく 少しずつ、軋み始めていて 油断すると、ぐらりと崩れ落ちる 目眩がして ベッドに転んで 頭から毛布を被る 聞きなれたいつもの音楽で耳を塞ぎ 目を閉じて、じっと心の嵐が過ぎ去るのを待つ 大丈夫、大丈夫 あれは、今じゃない 今は見てるものも、何もかも、...