蓋 Sunao Hiyama2017年6月16日読了時間: 1分更新日:2023年10月8日今の私は 人を傷つけるかもしれない 心に決めていた思いも 勇気も消えて 人の本心など、知りたくもない 愛を受け入れて得る穏やかな世界を傍観しながら 幸せに落ちていくことに恐怖している この懐かしい安穏を またいつか失う日が来ることを推測して 泣いている 心は、弱い光の中の大地のように冷たく 愛は、ゆっくりと私を消していく
今の私は 人を傷つけるかもしれない 心に決めていた思いも 勇気も消えて 人の本心など、知りたくもない 愛を受け入れて得る穏やかな世界を傍観しながら 幸せに落ちていくことに恐怖している この懐かしい安穏を またいつか失う日が来ることを推測して 泣いている 心は、弱い光の中の大地のように冷たく 愛は、ゆっくりと私を消していく
コントロールそれは多分、突然、ではなく 少しずつ、軋み始めていて 油断すると、ぐらりと崩れ落ちる 目眩がして ベッドに転んで 頭から毛布を被る 聞きなれたいつもの音楽で耳を塞ぎ 目を閉じて、じっと心の嵐が過ぎ去るのを待つ 大丈夫、大丈夫 あれは、今じゃない 今は見てるものも、何もかも、...