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執筆者の写真: Sunao HiyamaSunao Hiyama

懐かしい記憶の切れ端を

日差しを受けた鏡の中に 見つけてしまったのは

心地の良い幸せな夢を 見てしまったのは

昨日、懐かしい君の声を聞いたから

あの古い家に入ったから

去年の今頃は、

その前の年の、今頃は・・・。

記憶は、強い風に白い花が逃げていくように。

いつかこの季節の変わり目を、心から喜べるようになりたい。


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