刺激Sunao Hiyama2018年3月11日読了時間: 1分しっとりと柔らかな指を解いて ゆっくりと体をたどる 私が彼に触れれば 彼はくすぐったそうに照れて ダメだよ と私の手を縛る 彼の弱いところを 一つずつ確かめる 彼の敏感な回路を 指の裏で撫でる 見つめ合えば 忘れられる 未来への不安など 息の残る わずかな刺激で
しっとりと柔らかな指を解いて ゆっくりと体をたどる 私が彼に触れれば 彼はくすぐったそうに照れて ダメだよ と私の手を縛る 彼の弱いところを 一つずつ確かめる 彼の敏感な回路を 指の裏で撫でる 見つめ合えば 忘れられる 未来への不安など 息の残る わずかな刺激で
コントロールそれは多分、突然、ではなく 少しずつ、軋み始めていて 油断すると、ぐらりと崩れ落ちる 目眩がして ベッドに転んで 頭から毛布を被る 聞きなれたいつもの音楽で耳を塞ぎ 目を閉じて、じっと心の嵐が過ぎ去るのを待つ 大丈夫、大丈夫 あれは、今じゃない 今は見てるものも、何もかも、...