ライラックSunao Hiyama2018年3月11日読了時間: 1分更新日:2023年10月8日休める人の元で 心揺らさず 静かに暮らしたい 人の怒りに触れず 人の毒に侵されず 悲しみには 優しく泣き 穏やかに 愛する人の髪を撫で 柔らかく 愛する人の頰を擦り 冷たい風を受けても頭痛に悩まず 流れる雲に映る虚無だけに怯えていたい 強い人の眼差しにやられず 老いていく自分の手を慈しみながら 心のキャンバスに向き合い ただ草花の香りを嗅いで生きたい
休める人の元で 心揺らさず 静かに暮らしたい 人の怒りに触れず 人の毒に侵されず 悲しみには 優しく泣き 穏やかに 愛する人の髪を撫で 柔らかく 愛する人の頰を擦り 冷たい風を受けても頭痛に悩まず 流れる雲に映る虚無だけに怯えていたい 強い人の眼差しにやられず 老いていく自分の手を慈しみながら 心のキャンバスに向き合い ただ草花の香りを嗅いで生きたい
コントロールそれは多分、突然、ではなく 少しずつ、軋み始めていて 油断すると、ぐらりと崩れ落ちる 目眩がして ベッドに転んで 頭から毛布を被る 聞きなれたいつもの音楽で耳を塞ぎ 目を閉じて、じっと心の嵐が過ぎ去るのを待つ 大丈夫、大丈夫 あれは、今じゃない 今は見てるものも、何もかも、...