ユートピアSunao Hiyama2017年8月24日読了時間: 1分目を開けていられないような 波の輝き 持ち上げた足の裏は 熱でじんわりと痛み 喧騒が遠く聞こえ 腕を伝う冷たい水滴の感覚だけが残る 意識はどんどん遠のいていき 普段持っている 自分の中の規律も 感情の基準も 太陽に溶かされて消えていく
コントロールそれは多分、突然、ではなく 少しずつ、軋み始めていて 油断すると、ぐらりと崩れ落ちる 目眩がして ベッドに転んで 頭から毛布を被る 聞きなれたいつもの音楽で耳を塞ぎ 目を閉じて、じっと心の嵐が過ぎ去るのを待つ 大丈夫、大丈夫 あれは、今じゃない 今は見てるものも、何もかも、...
Comments