目隠しSunao Hiyama2017年7月4日読了時間: 1分蒸し暑い部屋の 鍵を締めて 封鎖された視覚の圧迫感は ぼんやりした明かりと 私の奥まった世界を 曖昧に切り離す 滑らかな肌の感触と 微かな吐息と 激しい雨音と 汗と 空虚と 強く求める衝動に また、何度も 奪われる
コントロールそれは多分、突然、ではなく 少しずつ、軋み始めていて 油断すると、ぐらりと崩れ落ちる 目眩がして ベッドに転んで 頭から毛布を被る 聞きなれたいつもの音楽で耳を塞ぎ 目を閉じて、じっと心の嵐が過ぎ去るのを待つ 大丈夫、大丈夫 あれは、今じゃない 今は見てるものも、何もかも、...
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