指 Sunao Hiyama2017年4月23日読了時間: 1分部屋の明かりを消して 淡いブルーの暗がりへ、私を解いてゆく のぼせた頭をベッドに乗せて 小さく、誰かの名前を呼んでみながら 手首を少しだけ噛んで 気持ちよくなりたくて 妄想で時間を潰していく 悪いことから逃げたくて 欲に溺れていく ギリギリのところで生きている大人。 多分、みんな同じ。
部屋の明かりを消して 淡いブルーの暗がりへ、私を解いてゆく のぼせた頭をベッドに乗せて 小さく、誰かの名前を呼んでみながら 手首を少しだけ噛んで 気持ちよくなりたくて 妄想で時間を潰していく 悪いことから逃げたくて 欲に溺れていく ギリギリのところで生きている大人。 多分、みんな同じ。
コントロールそれは多分、突然、ではなく 少しずつ、軋み始めていて 油断すると、ぐらりと崩れ落ちる 目眩がして ベッドに転んで 頭から毛布を被る 聞きなれたいつもの音楽で耳を塞ぎ 目を閉じて、じっと心の嵐が過ぎ去るのを待つ 大丈夫、大丈夫 あれは、今じゃない 今は見てるものも、何もかも、...