top of page
検索

選択する道

執筆者の写真: Sunao HiyamaSunao Hiyama

更新日:2023年10月8日


よく知らない人に

自分の価値をつけられるのは、とても怖い。

もし目の前に立つこの人が、私の旧友だったら

大抵優しいウソをつくか、本気のダメ出しをするんだろう。

花マルをくれるのはだれだろう?

自分の好きなことを、好きなだけ、精一杯楽しむことでしか

だれかの役には立てない。

耳がおかしくなるほど叫んで

生きることを楽しんでいたら

だれかが 一緒に笑ってくれる。

だれかの 生きる一部になれる。

習った歌を、お腹の底から歌って帰った通学路。

頭がクラクラするほど、はしゃいでいたように。

みんなで生きていた、あの頃のように。


閲覧数:31回0件のコメント

最新記事

すべて表示

コントロール

それは多分、突然、ではなく 少しずつ、軋み始めていて 油断すると、ぐらりと崩れ落ちる 目眩がして ベッドに転んで 頭から毛布を被る 聞きなれたいつもの音楽で耳を塞ぎ 目を閉じて、じっと心の嵐が過ぎ去るのを待つ 大丈夫、大丈夫 あれは、今じゃない 今は見てるものも、何もかも、...

逃れ

ひとりで生きられる力が欲しい 腕がぞくりと震えて 自分の輪郭がまた見えなくなる 一口の熱い水に 引き戻される ひとときの自分 ひとりで生きられる強さが欲しい

風のはなし

オレンジ色の日差し あなたとの日 静かな日 触れる手は 柔らかく優しい 風が吹いて 暗い木が揺れた 私がどこか、遠い世界を見ていた横で あなたはそれを、恐ろしいと言った

                                  ©  ひやますなお 2023

 
 
 
bottom of page