小さな部屋Sunao Hiyama2017年4月11日読了時間: 1分たくさんのおもちゃを散らかして 甘いお菓子の匂いがする、小さな部屋。 付けっ放しのテレビからは子供向けの絵と音楽が流れ 壁には色々な国の飾りがかかっている。 テーブルの上の瓶の中には、マーブル模様のピンクのキャンディ。 ふかふかの大きなベッドに、白いシーツ。 開け放した窓から見える、薄い雲、水色の空。 柔らかく膨らむ、レースのカーテン。 時のない、子供部屋。 私はずっと、ここにいるの。 『クイーン・キディに会えたら』
たくさんのおもちゃを散らかして 甘いお菓子の匂いがする、小さな部屋。 付けっ放しのテレビからは子供向けの絵と音楽が流れ 壁には色々な国の飾りがかかっている。 テーブルの上の瓶の中には、マーブル模様のピンクのキャンディ。 ふかふかの大きなベッドに、白いシーツ。 開け放した窓から見える、薄い雲、水色の空。 柔らかく膨らむ、レースのカーテン。 時のない、子供部屋。 私はずっと、ここにいるの。 『クイーン・キディに会えたら』
コントロールそれは多分、突然、ではなく 少しずつ、軋み始めていて 油断すると、ぐらりと崩れ落ちる 目眩がして ベッドに転んで 頭から毛布を被る 聞きなれたいつもの音楽で耳を塞ぎ 目を閉じて、じっと心の嵐が過ぎ去るのを待つ 大丈夫、大丈夫 あれは、今じゃない 今は見てるものも、何もかも、...