人は喜びを重ねて生きていく。
そう思っていた。
大人になれば、どんな問題も
身につけた知恵や知識で超えて行けるのだと、思っていた。
どうして、大人になれば なるほど
抱える問題は日増しに多くなり
ささやかな喜びでは間に合わず
孤独が強くなるばかり。
耐えれば
いつか楽になる日が来るのだろうか。
耐えれば
いつか心から笑えるのだろうか。
いつまで
耐えれば
気持ちが晴れるのだろうか。
揺らぐ命が、たとえその日まで持ちこたえたとして
私はその時を本当に喜べるのだろうか。